左脳、死んでも生きてるってよ

障害者でもないが健常者でもない。普通でもなければ異常にもなれない日々。

電子モグラはあいみょんの夢を見るか

あいみょんになりたい。

 

彗星の如く現れた天才!

平成のストリーミング女王!

完成揺さぶるリズムと独創性のある歌詞!

 

言われてみたい言葉の数々。羨ましい。

わたしは時給1000円でダンボールを潰したり電話でクレームを聞いたりしているというのに。

 

「音符とかコードとかまったくわからへん勉強できへん」

 

めちゃくちゃ天才ぽい。言ってみたい。

こうやって後世の若者に嫉妬しても何もしていない自分が腹立たしい。ひどい時には死にたくなる。7階以上のビルから飛び降りなければ、とか、交通量の多い歩道橋から飛び降りる、ホームセンターで綱を買おうか、とか。今後の未来よりも幾分、死のほうが現実味を帯びてすぐ近くに佇んでいる。

 

演技の教室に行っていると、誰それのいる有名な事務所にスカウトされたとか、オーディションに受かったとか、有名なドラマの脇役をやるとか、目が潰れそうな眩しい話題でまた近くに佇む死を手招きしてしまいそうになる。「参考にして頑張ろう!」と、どうしても思えない。いつまでもなにもかもが自分が劣っていることの証明のように思えてヒリヒリする。だけれどもやりたいこともできず、年金も払えず、実家から出られず、できないことばかり考えてしまっていけない。

 

アコーギターでも買おうか。いや、しかしあらゆる支払いで金がない。夜になると眠れない。メシが食えない。味がしない。食えなくても痩せない。なんでもできないことの連続で窒息してしまいそうだ。

 

悔しい悔しい悔しい。

本当はもっともっと、もっと、なんだろう。

もっと自分で自分を活かせるはずだと信じて疑わない。ちっぽけなプライドが、また明日への目覚まし時計をセットさせる。

 

外はスエット一枚でも過ごせる。風を感じる。早めに寝よう。