左脳、死んでも生きてるってよ

障害者でもないが健常者でもない。普通でもなければ異常にもなれない日々。

入り口出口田口です

最近はバイトと家の往復、全財産は108円くらいでギリ水買えるか買えないかほど。バイトと家の往復だと帰ったらご飯食べてちょっとテレビ見て犬の散歩して風呂入ったら秒で明日になっちまう。けれども自分に使えるお金もなく、バイト先までの交通費と、かろうじてストロングゼロをドラッグストアで149円で買うことくらい。

 

このストロングゼロの149円、しかもわざわざ安いドラッグストアで買っているのにこれすらも我慢となると一体わたしは何のために働いているのか、なんで生きているのかどこに行くのかゴーギャンスタイルになってしまうのでせめて、ストロングゼロをドラッグストアで149円を許す。これだけの余裕で生きてる。

 

さて、149円の余裕だなんて微々たるもので、インスタで婚姻届の写真や転職して巻物にしたらどうですかみたいな感謝感激雨あられの長文を見ただけであっという間になくなってしまう。諸刃の刃。諸刃の刃ストロングゼロ。強いんだか弱いんだかわからない造語。

 

そしてこんなにコツコツ働いても奨学金保険年金で0ひとつちがうのでは?なにか悪いことをしたのか?というくらい差っ引かれる。こないだシフト誰も出ないとき出勤しましたよね?急にみんな休んだときヘルプで出勤しましたよね?ワンオペで仕事回しましたよね?そんなことは御構い無しにイッツ・オートマティックに金がなくなっていく。

 

それに伴い睡眠ができなくて困る。子供の時は3秒で寝るを特技にしていたわたしが嘘みたいだ。働いて働いて疲れて眠たくても眠れない。それがどれだけ辛いことか。そして昼間はウトウトしてちょっとイラッとされる。白い錠剤が増え、それにも金を払う。その残った金で149円のストロングゼロを飲む。

 

まるで雲をつかむみたいな、蜘蛛の糸をつかむみたいな、延々と開通しない穴を掘っているような、白い霧の中にいるような、とにかく途方も無いという表現の言葉をどれだけ引用しても足りないくらいの虚無。

 

一体どこが入り口だったんだろう。どこが出口なんだろう。ふとモグラを思う。昔幼稚園で飼っていたな。なかなかハイブリッドだったな。目は見えないまま粛々と穴を掘るモグラモグラの余裕は149円より高いだろうか、低いだろうか。