私のことを歌詞にしてたら私の勝ちだからな
最近よくあなたの夢を見ます。
私はよりを戻すかどうか悩んでいました。
てか、「より」ってなんだろうね
バンドマンのあなたは毎回ライブに誘ってくれたけど
私、本当は嫌でした。
あなたが歌う姿を見るもの、見知らぬ他のバンドを見るのも
あなたが「写真を撮ってね」と頼まれたから渋々写真を撮っていたけど
それも「いかにもこのバンドの彼女じゃん」みたいな視線が嫌でした。
まあ、そんなに人、いないかったから誰も見てないんだけどね。
エアコンがないジャンプが積み上げられている部屋は湿気がこもって暑かった。
煎餅布団の万年床と積み上げられたジャンプに囲まれ、あなたのいびきが響いて
当時まだ眠剤を服用していない私は全く眠れず孤独でした。
せめてジャンプを片付けてくれるとか布団を買い換えてくれるとか
少しは私のために工夫してくれてもよかったんじゃないかな。
不機嫌になると無視されるの、すごく嫌でした。トラウマです。
私は自分の気持ちをどう表現したらいいかわからなくてよく泣いてたね。
付き合った時は「俺は欠陥住宅かもしれないけど大切にするよ」って言ってたよ。
公園のブランコで、夏が終わる頃だった。
もうあの街には当分行きたくない。
嫌な気持ちになったら「今の〜が〜だから嫌な気持ちになったよ」って言わないとダメだよ。みんなが私みたいにお前の顔色伺っているわけじゃないんだからね。
人と人が楽しく心地よく一緒に居るにはお互い譲り合って言葉でちゃんと理解し合わないとダメだよ。お前バンドマンだろ?それくらい分かれよ。甘えんなよ。私のこと歌詞にしてたら私の勝ちだから。
しばらくはこの気持ちにのんびり浸かってもいいかなと思ってる。
本当に好きだったんだなあって。
当時、川谷絵音のどハマりしてindigo la Endをめっちゃ聞いてた。
あなたは馬鹿にした。