左脳、死んでも生きてるってよ

障害者でもないが健常者でもない。普通でもなければ異常にもなれない日々。

温度調節の権利取得

私は暑いのが嫌いだ。

夏が嫌い。

夏が好きな人が嫌い。

夏の「楽しまなきゃ損!」みたいな威圧感が嫌い。

「夏サイコー!」というコメントと共に夏フェスでサングラスかけてビール飲んでる写真投稿してる男が嫌い。ビールに謝れ。

冬になって「夏が恋しい〜」と言うコメントと一緒に海と自分の水着の写真をインスタに投稿する女が嫌い。四季のある国に住むな。

 

夏が嫌いなのは前から思ってたが、暑さには耐えていた。ギリギリまで自室のクーラーをつけず、網戸で耐えていた。早くクーラーをつけてしまうと母に怒られるからだ。「電気代も払わないくせにクーラーつけやがって!」がお決まりのセリフ。したがって冬もギリギリまで暖房を入れない。冬は毛布にくるまっていられるからいい。でも暑さは別。ただ呼吸してるだけで暑い。吸う空気も暑い。動いて当たる空気も暑い。汗をかく。自分が臭くなる。

 

だが姉は屈しない。どんなに母に文句をいわれても夏はアホみたいにクーラーをつけて冷蔵庫みたいだし、冬はアホみたいに暖房をいれてサウナ状態だ。私はそんな二人の間に挟まれ、温度調節をする権利がなかった。

 

最近は母も歳を取り気温変動に対応しきれなくなってきたのでちょっとでも寒暖差があればエアコンに頼るようになった。そのおかげで私もやっと温度調節をする権利を得られたのだ。

 

「暑いか寒いかって自分で決めていいんだ」とまた1つ小さな呪いから脱皮できた。

 

6月に入ったばかりの現在。さすがに少し暑くなってきたものの、夜風への信頼を寄せているためまだクーラーを付けれずにいる。