左脳、死んでも生きてるってよ

障害者でもないが健常者でもない。普通でもなければ異常にもなれない日々。

アタックワーストNo. 1

物心ついた頃から失敗続きだった。

 

まず、背丈が低い。

姉の身長がずば抜けて高かったので、「背が低くてかわいそう」と言われ続けた。努力すれば背が伸びると思っていたが一向に伸びない。背が高く明るい姉はどこでも目立って人気者だった。だから私は背が低い自分はハズレなんだと思っていた。

 

小・中と背の順では前の方。そして姉の後輩はみんな私の先輩。私の先生は姉の恩師。みな「え!?なんで妹はこんなに小さいの!?」と言葉にせずとも驚いていた。

 

ああー、私はダメなんだチビは、ダメ。ハズレ。

ハズレは続く。

中学校では部活ほぼ必須の学校だった。

本当は吹奏楽部入りたかったが、バレーボール部に入った。姉がバレーボール部だったからだ。しかもキャプテンのエースだ。親が「あんたもバレーボールやればお姉ちゃんのお下がり回せるから楽なのにね」「やっぱり部活はスポーツじゃないとね」そんな何気ない言葉に気を使い入部した。

 

万年補欠。

やっても意味のない練習や、レギュラーメンバーのサポートや審判をひたすらやった。やってもやっても朝どんなに早く練習に行ってもコートには入れない。顧問には「そんなんで恥ずかしくないのか」と鼻で笑われた。土日に練習試合があるたび、洗濯が億劫だった。わざわざ早起きして遠くに行っても全然汗かいてない。大きい声を出しただけだ。そのことが恥ずかしくて情けなくて仕方がなかった。

 

姉はキャプテンのエースで妹は万年補欠球拾い。こんなに強いコントラストがあるもんか。

 

未だに疲れると中学校のバレーボールの試合の夢を見る。コートに出ても失敗してメンバーと顧問にこっぴどく怒られる夢。

 

大人になってもまだ補欠で球拾いをしているみたいだ。